2017年1月16日月曜日

FileMaker システム開発の実際 その1

今回は、一般的な業務システムの開発の流れをご紹介したいと思います。
当社は長年、業務システムの受託開発を行ってきました。その経験から、基本的な業務システムの開発の流れは下記のようになります。

一般的な業務システム開発フロー
企画・構想
(目的・何をどのように等やりたいこと)

業務設計(省略する事もある)
(企画・構想を実現するための業務設計)

要件定義
(システム化する業務を洗い出し、どういった機能を用意するかを決める)

設計(仕様書作成)
(帳票や画面をどういったものにするか、構造などを決定し、文書にする)

実装
(設計したものをプログラミングする)

テスト
(作成したシステムをテストし、問題点等を洗い出し、修正を行う)

リリース
(導入する)

現在も、基本的にはこのような流れで開発を行っております。システム開発というと、イメージ的にはプログラミングをする時間が長いように思われますが、実際はプログラミングする過程の前後に費やす時間が多いのが事実です。一般的にウォーターフォールモデルと呼ばれる方式での開発です。

一方、FileMakerでの業務システム開発は、下記の様になります。

基本的なFileMaker業務システム開発フロー
企画・構想
(目的・何をどのように等やりたいこと)

業務設計(省略する事もある)(プロトタイプ作成)
(企画・構想を実現するための業務を設計)

要件定義(プロトタイプ作成)
(システム化する業務を洗い出し、どういった機能を用意するかを決める)

設計(簡易設計)(プロトタイプ作成)
(画面や機能・データ等の必要事項を書き出す)

実装
(簡易設計したものをFileMaker上に実装)

テスト
(作成したシステムをテストし、問題点等を洗い出し、修正を行う)

リリース
(導入する)


FileMakerの場合は、要件定義や設計にあまり比重を置かずに(全く無視ではないです)、まずは動くモノをという形でプロトタイプ(試作品)を作成し、プロトタイプをベースに要件定義や設計を行っていく事が多いです。また、一度リリースしたものを改変していき、その時々に合った画面・機能を実装していきます。

従来型の開発方法では、設計から導入まで時間が掛かる事が多く、設計段階の構想と導入段階の構想が違っていることも良くあります。また手戻りも大変でした。そこで、FileMakerの利点である高速開発を利用して、なるべく構想から導入を早くして、システムを直ぐに使って頂けるように努めております。また、修正等も容易ですので、その時々の構想に合わせた改変が可能です。

続きはまた次回。

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