2016年12月20日火曜日

iBeaconを使ってみる その1


今回はiBeaconを触る機会がありましたので、そちらを簡単にご紹介です。
iBeaconとは、iPhoneのiOS7に標準搭載されたことで、徐々に認知度が上がり最近は良く活用されている場面を拝見するようになってきました。技術的にはBluetooth Low Energy(BLE)を使った技術です。

具体的な利用例としては、店舗の前を歩くユーザーのiPhoneに商品やセール情報をプッシュ通知したり、店舗側でユーザーの動線を分析できたりなど、ネットとリアルを接続するような形で利用が進んでいます。この様な形を応用して、様々な場面での活用シーンが思い描かれます。

今回、お客様からの引き合いで、iBeaconを利用して入退場管理をしたいとの相談を受けました。そちらの調査を兼ねて、開発用のiBeaconとして、braveridge社のBVMCN1101AAを購入しましたのでそちらをレビューしてみます。
製品URL
http://www.products.braveridge.com/beacon/bvmcn1101aa-b/


大きさは、マウスより小さいといった感じでしょうか?超小型のマウスより少し小さい感じです。
上部中央に、小さな穴が二つあります。
一つは電源で、もうひとつは設定モードに入るスイッチです。

設定方法は、iPhoneアプリのLightBlueLEで行います。



アプリを立ち上げると下図のようになります。


この画面の中の、BBAAEditが対象のiBeaconになります。ここで設定モードのボタンを押すと

No Service から 1Serviceに切り替わり、各種パラメータを編集出来るようになります。
ここからは手順書通りに行えば上手く行きますが、私は勘違いしており、このUUIDで接続出来るものだと思っており、最初中々接続出来ませんでした。こちらで指定したUUIDを設定する事で、その後は問題無く接続可能でした。

取扱説明書


各種設定を完了すると、resetに01を入力します。


すると、次の画面が出て設定完了です。



次回は、この端末を活用したアプリケーションをご紹介致します。

2016年11月1日火曜日

FileMakerとKintoneの比較 その2

前回に引き続き今回もFileMakerとKintoneの比較をしてみます。

まずは最近の人気度を比較です。Google トレンドで調べてみますと 
青色:FileMaker 赤色:Kintone

同じ位の頻度でキーワード検索されている様です。ここ最近はライバル状況だという事がよくわかります。

では、世界的に見てどうでしょうか?

FileMaker

Kintone

当たり前といえば当たり前なのですが、世界的にはFileMakerが人気の様です。Kintoneは日本をターゲットにしている製品ですので、当然の結果かと思います。

では、国内ではどうでしょうか?
FileMaker

Kintone

全国的にはFileMakerの方が人気の様です。特にFileMakerは鹿児島で人気の様ですね。Kintoneは秋田や新潟で人気の様です。意味は無いと思いますが何か理由はあるのでしょうか?



では、エクセルと比較するとどうなるでしょうか?

黄色:エクセル 青色:FileMaker 赤色:Kintone

圧倒的にエクセルが人気の様です。

私見ですが、エクセルで何か困っている方々が検索エンジンで調べている結果のグラフでは無いでしょうか?それだけ、エクセルで困っている方々(エクセル市場)があるとの仮説が出来ます。

FileMaker・Kintoneはエクセルからのアプリ構築を機能として兼ね備えております。エクセルで困っている方々に対しての解決策としての製品群です。両製品とも同じターゲットの様です。

では、エクセルからの変換という点で比較してみます。

FileMaker
  • Excel Book形式, CSV形式共にサイズ等に制限なし
  • Excel Book形式は、xlsでもxlsxでも可能
  • 1行目を項目名として扱うかは選択可能
  • 日付データもあまり意識せず取込可能
  • データタイプの設定はいつでも変更可能
Kintone
  • Excel Book形式:取込サイズ 最大1MBまで 1,000行Å~50列まで
  • xlsxのみ取込可能
  • 1行目は必ずデータ項目名として扱われる
  • 日付データは注意して取込する必要あり
  • 一度設定したデータタイプは後から変更できない

エクセルからの変換に関してはFileMakerの方が自由度があるようです。

続きはまた次回。

2016年10月7日金曜日

FileMaker と Kintone の比較 その1

ここ最近、「FileMakerとKintoneとどっちが良いの?」といった質問を受ける事があります。そこで今回は簡単に両製品を比較してみたいと思います。

どちらの製品についてもターゲットは、エクセルや紙ベースでの情報共有に困っているお客様やエクセルでの拡張性に課題を抱えているお客様かと思われます。そこで今回は3つの切り口で比較してみます。








1.ファストシステム
どちらの製品も「ファストシステム」というキーワードを使っています。簡単にアプリが作れるという事が売りであります。作り方について詳細はここでは記載しませんが、確かにどちらも簡単に作れます。例えば、顧客管理アプリを作るとしましょう。恐らくどちらの製品でも簡易なものであれば1時間程度で大方出来てしまうと思います。複雑難解なプログラム言語を利用することはありませんし、パワーポイントで資料を作成するように画面を作っていけます。簡単にアプリを作るとい事には差が無いようですが、それを利用するシーンで差があるようです。

2.利用シーン
 最近はWEBブラウザを通してアプリを利用する事が多いかと思います。Kintoneは作成から展開まで全てWEB上で行いますのでWEBアプリを作って直ぐに利用するというシーンにおいては軍配があがります。FileMakerでWEB展開を行うとすると、FileMakerServerの利用が必須要件になります。最近では、ホスティングサービスやクラウドサービスで利用する事が出来るようにはなってきておりますが、簡単に展開できるかという点においてはやや難があるかと思われます。ただし、逆にWEBでもデスクトップでも使いたい、クローズドな環境で使いたい等の要望にはKintoneは答えられません。そこはFileMakerに軍配が上がるかと思います。

3.拡張性
 アプリを使っていくと様々な要望が出てきます。もっとあれをこうしたい、こんなデータも表示させたい等々、使えば使うほどユーザーの要望は増えて行きます。例えば、顧客情報に注文履歴のデータをリンクさせて顧客毎の注文履歴を表示させたいとの要望があります。こんな時は注文データを顧客管理アプリにインポートして顧客データと注文データを関連付けます。どちらもこの作業は出来るのですが、Kintoneにはこのインポートやデータ連携に制限があるようです。拡張性の簡易さはFileMakerに軍配が上がると考えます。しかしながらITスキルに長けた方がいらっしゃれば、KintoneはJavascriptを駆使して色々とカスタマイズ可能です。

簡単にアプリをつくるという事では両者差がありませんが、利用シーン・拡張性を考えると其々に適正があるようです。

続きは次回のブログにまた記載します。

2016年9月8日木曜日

中小企業白書から読み解くIT活用

2016年版中小企業白書に触れる機会があり、稼げる中小企業の取組が紹介されておりました。それには大きく3つ紹介されいます。

  1. 生産性向上のためのIT活用
  2. 売上拡大のための海外展開
  3. 稼ぐ力を支えるリスクマネジメント
中小企業・小規模事業者の景況が緩やかな回復基調にあるものの、国内市場の縮小・人材不足・設備の老朽化など、様々な環境変化や課題が顕在化しております。
そんな中でも稼げる中小企業と稼げない中小企業の差は「生産性向上のためのIT活用」にあるようです。


では、IT活用を促進させれば稼げるようになるのではという解に導かれるのですが、IT活用に対して様々な課題があるようです。

■IT投資を行わない理由
IT投資を行わない理由として、「ITを導入できる人材がいない」に代表されるようにITに精通した人材不足が主な原因のようです。これら人材不足を解消する事がIT投資を促進させ稼げる企業へと変革できる第一歩かと考えます。弊社の様な、ITベンダーが多様な企業様のIT担当者としての代わりになれるようにすることが今後の中小企業を支えると言っても過言ではないかと思われます。

■IT投資の効果
IT投資を行ったとして、その効果は高収益企業と低収益企業での差はどうでしょうか?
高収益企業は攻めのIT投資で大きな効果を得ているようです。
ここでいう攻めのIT投資とは、営業力・販売力の強化等であり、業務効率やコスト削減といった守りのIT投資とは違います。弊社の事例でもモバイルを使った営業支援システムやWEBプロモーション等を展開することが多くなってきております。

■IT導入を収益拡大につなげるための取組
さらに、稼げる企業はIT導入に伴い、従業員とのコミュニケーションをとり業務プロセスの見直し等を行っている割合が多いようです。既存の業務の流れをIT化するのではなく、業務の流れを見直すと同時に、IT導入をトリガーに業務プロセスや社内ルールを新たに作成していると考えます。弊社もシステム導入に当り、業務プロセスの見直しからお手伝いすることも増えてきております。

IT活用をする事で収益性が改善する事例も多々ある中、未だ足踏み状態で課題を抱えている企業様も多いかと思われます。ITという側面から中小企業の皆さまをサポートする事が我々の大きな社会的ミッションだと再認識させられました。


2016年8月1日月曜日

「いい会社を増やしましょう」京都フォーラム

先日、京都流議定書のイベントのひとつ「京都フォーラム」にお手伝いとして参加させて頂きました。今回は「いい会社を増やしましょう」というタイトルで伊那食品工業株式会社の塚越会長の講演を聞かせて頂きました。ご存知の方も多いと思いますが、伊那食品工業は、寒天を製造している会社です。ナントその寒天で50年間増収増益を続けているという驚異の会社です。その業績も素晴らしいですが、それよりもその経営スタイルがとんでもなく素晴らしい会社なのです。日本でいちばん大切にしたい会社等、様々な書籍でも紹介されております。今回はその会社のトップでありリーダーである塚越会長の話を直接聞ける機会を頂きましたのでそちらの内容をご紹介致します。



会社の目的とは?
 会社の目的とは売上利益なのでしょうか?もしそうだとすると究極の目的からはズレてしまいます。会社の究極の目的とは「全てにおいて幸せになる事」であると定義し経営を行ってきたという事です。また同時に会社を継続させることも大事であり、年輪経営という経営方針を貫かれております。


3つの要素
今までの経営を振返り、塚越会長から3つの要素をご紹介頂きました。


  • 研究開発型企業になる

 常に現状を否定するような発想をもつ会社に経営の柱をおいたとの事です。なので全従業員の1割を研究開発員にしているそうです。



  • 遠きをはかる者は富み 近くをはかる者は貧す。(二宮尊徳の言葉)

 この教えに従って経営を行ってきたそうです。常に出来る限り先の事を考え今が損でもいつか戻ってくるだろうという考えです。



  • 会社の信者(ファン)をつくる

 様々な分野で事例はあるのですが、一つの事例として会社の事を好きになってもらうには、尊敬されるような事を社員一人ひとりが行えば良いのではないかという考えに至りました。地域住民の方から認めて頂けるように会社を綺麗にする活動を行い今では植物園のような敷地になっています。



末広がりの幸せ

まだまだ紹介したいことは沢山ありますが、最後に末広がりの幸せをご紹介頂きました。
当たり前ですが、突然こんなに素晴らしい会社になった訳ではありません。創業当初は赤字続きで大変だったそうです。ただ経営方針はブレさせる事なく「幸せ」を追求していったとそうです。すると「幸せ」が少しづつ生まれ、その「幸せ」が段々と色々なものを良くしていったそうです。社員の成長等は時間がかかり時には我慢も必要ですが、段々と会社が良くなると良い人が集まってきます。するとまた向上していく。そして幸せが生まれる。この段々と広がっていく幸せ「末広がりの幸せ」が大事だとおっしゃておりました。








2016年7月1日金曜日

IoTって何だろう?

最近よく聞くキーワードのひとつに「IoT」という言葉あると思います。改めてIoTって何なのかとい事を記事にしてみたいと思います。
 はじめに、IoTとは「Internet of Things」の略で、「モノのインターネット」と訳されています。パソコンやスマホなどの情報・通信機器だけでなく、いろいろな「モノ」に通信機能を持たせて、インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動で何かを認識したり、自動でコントロールできたり、遠隔で計測などを行うことです。
有名なところでは、建設用機械のKOMATSUの事例でしょうか。
詳しくはこちらのBLOGに書かれています。http://www.countand1.com/2012/10/komtrax-komatsu-business-model.html













ざっくり説明しますと、KOMATSUの建機には全て通信端末が装備されており、それらの端末とKOMATSU本社が繋がり本社から接続されている全ての建機の稼働状況が分かるような仕組みなっております。ただ稼働状況だけを把握する情報収集ツールだけでなく、マーケティングツールとして位置づけ、更なる付加価値を産み出す源泉になっております。

我々の取り扱い商品CANON製「複合機」でもIoTは活躍しております。複合機には通信端末が付いており、CANONのネットアイセンターと接続されて、機器の状況をCANON側で把握しております。機器の不調やトナー不足の案内等が、我々の会社にも届き事前に機器の保守活動に役立っております。更に、統計的な使用状況が把握出来ますので、お客様毎の使用状況に応じた提案が出来ますので営業活動にも大変役立っております。

ネットアイについてはコチラをご覧下さい。
http://cweb.canon.jp/neteye/

事例を挙げだすとキリがないですが、ビジネス用途だけでなく、生活・趣味のシーンでもIoTは活躍しております。例えば、こんなテニスラケットがあります。

詳しくはこちら
Babolta Play
http://ja.babolatplay.com/

このようにあらゆるシーンでIoTという技術が浸透してきており、世の中がどんどん変化しております。
しかしながら、IoTは大手の会社がやっている事で我々には関係ないと思ってられるかも知れません。しかしながらIoTは中小企業にとって大きなチャンスになると思っております。IoTの技術的側面は、センシングと通信、それらからの情報の組み合わせです。開発基盤もプラットフォーム化が進み、簡単にIoTデバイスを作成出来ます。弊社でも実験的に試作品を作成しております。



アイデア次第では世の中を驚かす製品作成も夢ではありません。

今回はIoTについて事例を中心に書きましたが、IoTって何だろうという少しでも答えになっていれば幸いです。
もしこんなモノがインターネットに繋がったらというアイデアがありましたら、IT屋として何かアドバイスできるかも知れません。是非ご相談下さい。





2016年6月2日木曜日

所沢のジャンヌ・ダルクにお会いして

先日、福井経営品質協議会さまのセミナーに参加してきました。そこで、石坂産業の石坂社長さまの講演を聞く機会がありました。巷では「所沢のジャンヌ・ダルク」と呼ばれているそうです。石坂産業さまの事は、ある方からとても素晴らしい会社が埼玉にあるよという程度の簡単な情報しか知っておらず、あまり予備知識の無いまま講演を聞くことになりました。そんな状態で講演を聞きはじめたのですが、どんどん引き込まれて時の忘れるがまま聞き入ってました。とても感動し良い言葉を沢山頂いたので皆さまにも少しご紹介致します。

産廃業の石坂産業さまは、所沢のダイオキシン問題で経営の根幹を揺るがすような危機に直面されておりました。地域住民から大バッシングを受け、その後社員の4割が辞めて行きました。そんな危機の中社長に就任。次々と大改革を成し遂げ現在では地域のみならず全国から人が押し寄せる会社に。どのように大改革を成し遂げていかれたのでしょうか?
そのプロセスを講演会で色々聞かせて頂きました。その中から素敵な言葉をご紹介致します。

1. イノベーションの捉え方(ISO導入にあたり)
 仕組みやルールの無い組織において仕組みやルールを取り入れる事自体がイノベーション


2. 共に育む教育制度(共育制度)
 社内改革は基本のあいさつから初めて3Sを徹底、それは自社の社員だけで無く共に成長する為にお客様に対しても徹底して行ったとの事 


3. 仕事は考えるから楽しい
 社長から言われた事だけをやる社員ばかりが出来上がる状態に対して、社員に五感力を磨かせ作業ではなく仕事(楽しい事)をしていく事を実践。そのためにあらゆる情報を共有して、その情報を元に社員自らが考え改善はみんなの仕事だという意識を芽生えさせた。


4.「見える化」より「見せる化」
 様々な人に来社頂き、社員がどんどん見られていくことで社長の発言よりとても効果が高いとの事


まだまだ名言は沢山ありますが、本当に改革を行ってきた人だから言える言葉ですね。以前、石坂産業さまのお話をある方からお聞きした時、石坂社長さまの事をこう表現されていました。

「キラキラした人」

まさにその表現がぴったりの方でした。

書籍も出ております。


弊社も経営品質活動に取り組んでおりますが、まだまだ足元にも及びませんが共に成長して行きたい所存でございます。

 

2016年4月13日水曜日

変化に対して

先日、経営品質のセミナーに参加してきてとても良い言葉を頂きましたので簡単にご紹介。
我々は常日頃何かしらの成果を出すために様々な活動をしていると思います。良い結果もあれば悪い結果もある中、何かしら良い結果が成果になり、その成果で継続した企業活動が出来るんだと思います。ただ様々な変化によって良い結果は長くは続かない事も多々あります。特にスピードの早い現代においてはこの変化の影響で業績が右往左往することを良く目にします。企業経営においてこの変化への対応がとても重要だというのは誰もが疑わない事だと思いますが、中々変化出来ないもの事実です。

どうして変われないのでしょうか?

やはり、過去の成功体験から抜け出せず、変化を拒否したり、知らないふりをしているということが多いのでは無いでしょうか?

ちなみに変化を拒否する方々に多い口癖が、「忙しい」「それどころではない」「問題ない」といった発言が多いそうです。

では、企業を継続させるために変化に対してどのようにすれば良いのでしょうか?セミナーでは次の4つを紹介されておりました。


  1. 変化を知り素早く対応する
  2. 変化を予測し準備する。
  3. 変化を自ら起こす
  4. 変化を楽しみ変化に強い体質になる


特に、変化を楽しみ強い体質になれば変化を自ら起こせるようになるとの事です。確かにその通りだと思います。

では、変化を楽しみ強い体質(組織)になるには?

人と組織が変わらなければならないとの事です。結局、はやりの仕組みや成功モデルを取り入れても人(意識)が変わらねば成果が出ないとの事です。

では、人と組織を変えるには?
対話が重要であり、対話を変えるための心がけが前回のブログ記事になります。

まずは、変化に対して前向きに捉えて行きたいと思います。







会議の健全度チェック

先日、毎年4月に行われる「素晴らしき経営を目指して」と題される「素晴らしき経営研究会」と「京都経営品質協議会」の共催セミナーに行ってきました。とても参考になる話が多い中、改めて経営において対話の重要性を考えさせらました。企業における対話の場の代表といえば「会議」だと思います。この会議の質を高めることがすばらしき経営に近づく一歩だと感じております。では、その会議の質を高めるには?

以下のチェックリストと照らし合わせて会議の質を測れます。


1.会議の目的が明確になっていない。

2.終了時間が決まっていない。

3.メールで済む業務報告、通達、確認に終始している。

4.いつも意見を言わない人がいる。

5.無意味な資料が大量に配られ、その説明が長い。

6.発言すると損をするので、黙っていることが多い。

7.感情的な対立や責任のなすりあいが起こる。

8.アイデアを出さずに否定的な意見を言う人がいて議論が進まない。

9.最後に今までの議論は何だったのかと思うことがある。

10.何が決まったのかわからない。

11.結論がでたが、各人が何をすれば良いのか分からない。

12.特定の人の発言が長い。

13.声の大きな人の発言が結論になる。

14.本来の目的から論点がズレることが多い。

15.議論の発展、掘り下げを戻してしまう人がいる。

以上、如何でしたでしょうか?
上記チェックリストに何も当てはまらないように会議の質を上げて行きたいですね!

2016年3月3日木曜日

標的型攻撃メール訓練

最近、中小企業に対して標的型攻撃メールによる攻撃が増加しております。
2014年 情報通信白書 総務省HPより

標的型攻撃メールとは、不特定多数に大量に送られるウイルスメールとは異なり、特定の 組織や人にしか送られないため、セキュリティソフトの定義ファイルに登録される前に標 的とするメール受信者まで届いてしまいます。そのために、受信者がセキュリティソフトを利用していても、被害を防ぐことが困難であります。 また、メール受信者が不審をいだかないように様々な騙しのテクニックが駆使されているため、メール受信者は本物のメールと勘違いしてしまい、ウイルス感染の仕掛けが施された添付ファイルを開いたり、本文に記載されたウイルス感染の仕掛けが施されたサイトへのリンクをクリックしたりしてしまう可能性が高くなっております。 添付ファイルの開封や本文のリンク先にアクセスすると、遠隔操作ウイルスに感染し、新たなウイルスの感染、 組織システム内へのウイルス拡散、情報収集、機密情報の外部への漏えい、システムの破壊といった大きな被害へ発展することになります。


そこで先日、Ksisnet(ケーシスネット)京都中小企業情報セキュリティ支援ネットワーク様のサービスを利用させて頂き社内で標的型攻撃メール訓練を行いました。https://www.ksisnet.kyoto/

まず、特定期間中に標的型攻撃メール訓練を行いますと全社員へアナウンスしました。

以下アナウンス内容


近年、特定の組織や個人を狙って情報窃取等を行う標的攻撃が多くなっています。中でもメールを使った標的攻撃メールはソーシャルエンジニアリングの手口を使っており、だまされやすいため注意が必要です。標的攻撃メールでは、あたかも正当な業務や依頼であるかのように見せかける件名や本文メールを送りつけ、受信者がだまされやすいような仕掛けをしています。特に昨今は、受信者に関係ある実在の発信元を詐称するケースが増えており、被害を受けやすくなっています。 

こういった状況下を踏まえ、京都府情報産業協会さまのご協力を頂き弊社も訓練を受けます。○月○日から○日の期間で実施されます。特に何かして頂くことはございませんが、万が一標的攻撃メールを受信されたら騙されないようにご注意ください。また然るべき担当者へ連絡をお願い致します。

攻撃メール訓練によって何かが搾取されるや破壊される等はございません。

その後、全社員に対して下図の標的型攻撃メールを送付しました。


メール内のリンクをクリックすると訓練である旨が表示される仕組みになっております。

結果
リンククリック率 69% でした・・・
社員の7割がリンクをクリックし、標的型攻撃メールを見分けられなかったようです。

やはり標的型攻撃メールを見分けるのは難しいです。

標的型攻撃メールの見分け方はこちらの記事が参考になります。
https://www.ipa.go.jp/files/000043331.pdf


標的攻撃メール訓練は怪しいメールを見分けるスキル向上も大事ですが万が一添付を開いたり本文中のURLをクリックした場合の事後対応の訓練でもあります。火災訓練と同じで普段とは異なる事象に遭遇した時に被害が拡大するのを防ぐためには、どのように行動すべきか。迅速に関係各所に報告することができるか。社内のマニュアルではどのように対応することになっているのか。を整理する必要があります。クリック等してしまった社員のその後の行動確認が大事です。
火災訓練同様に火災が起きた時に「どうしよう。」ではなく無意識に行動ができるような社内体制・社内雰囲気を作る事が大事です。

2016年2月2日火曜日

IPA中小企業情報セキュリティ講習能力養成セミナー

先日、IPA(独立行政法人情報処理機構)主催の中小企業情報セキュリティ講習能力養成セミナーを受講してきました。このセミナーは、我々のような中小企業を支援する立場の人間が講習会を開催出来るようになる為のセミナーです。中小企業において情報セキュリティの必要性は感じているが、まず何をすべきか分からないという声は非常に多いと思います。そこで今回は講習会の内容を3点ご紹介致します。

1.まずは己を知る。
 何から始めたら良いのか分からない方に対しては、「5分で出来る自社診断シート」をお勧めいたします。


この自社診断シートに設けられている25個の診断項目に答えることで、あなたの会社の情報セキュリティの問題点を簡単にチェックできます。さらに、自社診断パンフレットには、各チェック項目で設定されている設問についての解説があります。このパンフレットを参照することで、自社診断シートにある設問の内容を自社で対応していない場合に生じる情報セキュリティへのリスクと、今後どのような対策を設けるべきかを把握することができます。

不明点等がございましたらお気軽に弊社までお問い合わせください。


2.最新の脅威を知る
IPAが毎年「10大脅威」として発表している資料があります。年々情報セキュリティに対する攻撃は巧妙になっており最新の手口を認識しておくことが大事になります。


ちなにみ2015年の脅威第1位は、「インターネットバンキングや クレジットカード情報の不正利用」でした。特に個人口座だけでなく法人口座もターゲットになっているのが最近の特徴です。2014年度は2013年度の2倍になっており2015年も増加傾向だそうです。手口としては、ウィスル感染による不正送金やフィッシング詐欺による入力した情報が窃取されるといった事が多いようです。対策としてはウィスル対策・二段階認証等の利用が基本となります。


3.映像を見る
資料や書籍では中々難しい言葉も多く中々出来ない場合もございます。そこで約10分程度で様々な脅威に対しての理解や対策をわかりやすく説明している動画がネット上に配信されています。

どの動画も10分程度で終わりますので、朝礼時等にも利用できるかと思います。
Youtube内のIPAチャンネルに沢山の動画が掲載されております。

その他 IPA動画紹介ページ
https://www.ipa.go.jp/security/keihatsu/videos/index.html

弊社でもセミナー開催を承っておりますので情報セキュリティセミナー開催をご希望の方は弊社までお気軽にお問い合わせください。



2016年1月4日月曜日

FileMakerで出来ること その②

前回に引き続き、FikeMakerで出来ることと題して色々書いてみます。

前回は、
1.なぜ東洋がFileMakerで開発を行うことになったのか?という点では
  「高速開発」「モバイル対応」「仕様変更の容易さ」等が優位性ポイントとお伝え致しました。

2.FileMakerって何が出来るの?という点では
  「データを溜める」「データを検索する」「データを加工する」等のデータベースならではの優位性をお伝え致しました。

3.ユーザーにとって何が良いのか?という点では
  「低コスト開発」「様々な課題への迅速対応」等の開発スピードやコスト優位性をお伝え致しました。

今回は、
4.モバイルを使ってFileMakerでどんな事が出来るの?
5.WEBと連携出来るの?
6.クラウド環境で使えるの?

という点からFileMakerの優位性を書いてみます。

4.モバイルを使ってFileMakerでどんな事が出来るの?
  モバイル機器、スマホやタブレットに対応しているFileMakerは特に今までパソコンの前でしか出来ないとういう制約を無くせます。またスマホやタブレットでの操作は、パソコンのようなキーボード入力だけで無く指でタッチする操作が可能ですので、パソコンが苦手な方でも操作が容易です。また、カメラやビデオ、手書きサイン、音声入力等、モバイル機器に付属の機能を使う事も可能です。こういった機能やパソコンでしかという制約が無くなる事で、利用可能性が大きく広がりました。今まで外出先や現場で日報や伝票等を紙に書き込んで運用されている場合、それらをFileMakerに作り替えて紙を大幅に削減でき、コスト削減に繋がります。また、それら日報や伝票を事務所に持ち帰って改めてパソコン等に入力されている場合も、直接タブレット上で入力してそれがデータになりますので、事務所での入力作業自体が無くなります。当然、パソコンが苦手な方にも入力は簡単です。さらに、IOS専用アプリのFileMakerGoを使うことで、サーバーと直接オンラインで繋がっていなくてもオフラインで利用することも可能です。つまり、ネットワーク環境が整備されていない状況下においてもシステムを使い続ける事が可能です。電波の弱い箇所、山奥や地下室等でもシステムが使えます。またモバイルに特化した開発環境が整っておりますのでモバイル用にわざわざ作り直す事もありません。「モバイルを使って現場や外出先でのIT化を容易に実現」出来ます。


5.WEBと連携出来るの?
 様々な形で連携が可能です。代表的な機能に、WebDirectという機能があります。FileMakerの展開方法として、一般的には各パソコンにFileMakerそのものをインストールして利用する形があります。機能としはフル機能が使えますがインストール作業やアップデート作業等、利用する端末台数が増えると展開作業にコストが掛かります。しかしながらWebDirectでは、ウェブブラウザを介してFileMakerを利用する事が可能です。この機能を利用する事で、展開作業に掛かるコストが大幅に削減でき、さらにウェブブラウザが利用可能な端末ならばどんな端末でもFileMakerで作成したシステムが利用可能になります。
もう一つカスタムWEB公開という機能があります。これは、PHP等のWEBの技術を利用して通常のWEBアプリケーションと同様に動作します。WEBの知識・技術が必要になりますが、一般ユーザー向けにはWEBでの利用、スタッフ部門ではFileMakerを利用して管理するシステム等が構築できます。例えば商品検索システム等で、営業社員がWEB上で商品検索し、その商品データを登録・削除のメンテナンスをスタッフ側はFileMakerで行えます。またカスタムWEB公開はライセンス数はカウントされないのも大きなメリットです。
様々な形でWEBと連携する事が可能であり、「WEBアプリケーションを高速開発」出来ます。


6.クラウド環境で使えるの?
SaaSのようにFileMakerServerサービスのみの利用は現時点では存在しておりませんが、IaaS・PaaSといったクラウドサービス上では動作致します。一般的には、FileMakerServerを動作させる為には、WindowsServerのようなサーバーOS上で動かす事が必要で、サーバー機器を導入する事が多いです。しかしながら、サーバー機器を導入し維持管理していくには、初期導入費用、保守運用費用等、大きなコストが掛かります。クラウドサービスを利用すると、これらコストが大幅に削減出来ます。その上でクラウドの利点を活かしたリソース拡張やネットワーク拡大等を利用出来るので、ビジネスの成長に合わせたシステム拡張が容易です。FileMakerをクラウド上で展開することで、「ハードウェアに依存しないソフトウェア開発」が行えます。

今後は、より具体的な内容をお伝えできたらと思っております。