2015年2月8日日曜日

効果的な話し合い【市場の分析と研究】

市場を分析・研究(リサーチ)するにあたって何らかの発見をするためにどうしても観察(インサイト)が必要になる。そして発見する観察をするためには、関係者との対話が必要になる。よって効果的な話し合いがとても重要になってくる。ではどうすれば効果的な話し合いが出来るのか?


会議成功の原則 

  • 全員が集中している。無関心や嫌々の参加者がいない。
  • 議事運営方法(プロセス)を全員が理解し同意している。
  • 建設的、発展的に発言交換をリードするファシリテータがいる
  • ファシリテータは個人攻撃や不規則発言を排除する
  • 参加者それぞれの役割が明確で、全員が合意している。
ファシリテータは能力がいる、特に話しを発展させていく能力。

会議の種類
  1. ステップMTG・・・打ち合わせ
  2. 解決する為の会議
  3. 計画の為の会議
  4. アイデアを出すための会議


プロセスを分ける
すぐに議題・テーマについて発言するのでなく、どのようなプロセスで話し合うか、どういう雰囲気をつくるか、検討の手法は、時間や目的は、などを先に共有する。特にコンテンツとプロセスを明確にわけて、意識する
  • コンテンツ=話す内容そのもの(問題、課題、議題)議事録に書く
  • プロセス=話し合いの仕方(アプローチ、方法、進め方)
  • 質的変容=シーケンシャルなステップだけでなく、チームの質的を変容
*雰囲気作り MIT
  M 雰囲気作り(意欲的、活発)  メインテナンス
  I   個人を抑える インディビジュアル
  T  どういう結果を出すか タスク

*制約理論 The Goal  →難しいとろころに力を入れる!
*話し合いを英語では下記のようにシチューエーションにより使い分けている。
  • カンバセーション
  • ディスカッション
  • ディベート
  • ダイアローグ ・・・ 交換する、話を受け止めて発展させる


インタラクション・メソッド
*インタラクション・・・相互作用を起こす
  • 「マネージャー」「ファシリテーター」「メンバー」「書記」の役割を決める
  • マネージャは発言を控える。発言するにしても、十分に意見が出てからにする。
  • メンバーは、意見(仮設)の論拠を示す。他のメンバーの発言を傾聴し、意見の高度化をはかる。協力して掘り下げ、建設をする。印象・感想は禁止。
  • 書記は、各人の発言をチャートやボードに記述する。結果ではなく、発言が掘り下げられていくプロセスを記録する。
*コラボレーションを狙う=色々な見方考え方を共有する
*お客様の気づかないことを発見するには、上司がだまっていなければならない
*ボトムアップ(カルロス・ゴーン)が日産でやったように、様々な人間を参加させて意見を言い合うチームづくり


ファシリテーターの役割
  • ファシリテーター(促進係)の役割をメンバーが理解し、合意する。一般の司会や議長は交通整理だけだが、ファシリテーターは問題を掘り下げ、プロセスの促進や維持などに注意する
  • テーマがメンバーにとって、「自分達の問題」であると感じるようなスタートが必要である。ファシリテーターがあらかじめ用意してしまうと反感をもたれることがある。
  • 人は仕切られたくない。ファシリテーターが口を出し過ぎると、発言が少なくなる。意見が出尽くしたら論点を変えるなど、適切なリードを行う。説教、議論、演説はメンバーしらけさせるだけ。
  • テンポを工夫する。本質からの回避、表面的あるいは抽象的な結論の急ぎすぎにはスローダウンをする。堂々巡り、空回りには、逆にスピードアップが必要である。
  • ファシリテーターは発言しすぎない。総発現量の9割がメンバーのものならよいプロセスになっている。メンバーの集中力を高めたり、流れを誘導することが大切である。
  • 沈黙が続く場合、その意味をよく観察する。「じっくり考えている」ためか「混乱、疲れ、飽き」なのかを見抜く。質問を促し、しばらく待っても反応がなければ、ファシリテーターから「一人ひとり考えを再度まとめていただけませんか」「継のテーマにうつりましょうか}などを提案する。
  • 知識や理論(演繹)に対しては事実や事象、あるいは具体的事例(帰納)には抽象的一般化など、意見や仮設の相対化を促す。
*ファシリテーターは促進係(司会・議長ではない)
*最小限の事を用意して納得してもらう

書記の役割(ホワイトボード)
  • キーワードを聞き分ける。(発言もキーワードで)
  • 基本的な考え方、ポイントをとらえる
  • 適切な整理分析の方法を用いる
  • 発言の全部を書こうとしない
  • 読める字できちんとかく
  • 誤字はきにしない
  • 省略語を使う
  • キーとなるアイデア、発言、決定事項は◯で囲む
  • 何色かのマジックを使って、目立たせたり、区切りをつける。
  • アンダーラインを引く
  • 星印、矢印、数字などを使う
  • チャートにページ数を振る
  • 書き漏らしに気をつける
*書記は議事録係とは違う
*略語・・・お互いわかっていること
*トピックセンテンスを抜き出す

メンバーのマナー違反
メンバーは何か言うだけ、話すだけではない。他のメンバーの発言を傾聴し、その掘り下げ、相対化、発展などを行う。他の発言と関連のない「自説」をひけらかすことは戒める
  • 仕切り屋一郎・・・自慢、長話、断定・決めつけ、見当外れの誘導
  • オセロ二郎・・・コロコロと他人の意見に迎合、自分で考えない
  • テープレコーダー三郎・・・何度も同じことを繰り返し言う
  • 皮肉屋四郎・・・何でも否定的に反応する、表情も批判的
  • 評論家五郎・・・知ったかぶり、余計な解説、どっとつかずの結論
  • パトリオット六郎・・・何にでもケチをつける、メンバーのやる気を殺ぐ
  • 井戸端七郎・・・無内容な前置き、当たり前の話し、内容がないので白ける
  • ふうてん八郎・・・長話に多い、本題に無関係な横道にどんどんそれる
*断定・決めつけ発言=NG
*仮設・問いかけ=OK
*発言=論拠が必要
*印象・感想は禁止→区分できない・考えていない
*一人ひとりが発言するのではなく発言の許可をファシリテーターに求める
*以下気をつける
  1. 手抜き ・・・ フリーライディング、誰かの意見にタダ乗り
  2. 同調圧力・・・ なぁ〜そうだろ〜、特に上司からの
  3. 極化現象・・・ 段々話しがエスカレート、精神論に陥る
  4. 過剰そんたく・・・ごますり・よいしょ

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