2018年5月30日水曜日

FilMaker x MFクラウド API連携 その1

最近請求書の電子化、WEB化というお話を聞く機会が多く、FileMakerとMFクラウドを連携してFileMakerで作成した請求書を電子化出来ないものかと試してみました。

1.MFクラウドに登録する(無料)
まずはMFクラウド請求書に登録します。無料で30日間使えるようです。

諸元事項を入力してメニュー画面に移ります。
まずは事業所を登録します。右上の歯車マークをおして事業所設定に移動します。




2.事業所を設定します。
  


3.API連携に必要なセットアップを行う。
詳しい手順は下記URLに用意されております。
https://support.biz.moneyforward.com/invoice/guide/api-guide/a01.html

簡単に流れを書きますと、認証用のOAthアプリケーションを設定して、アクセストークンを発行させるということです。


4.FileMakerから接続してみる。
こちらも詳しい手順は下記URLに用意されております。
https://github.com/moneyforward/invoice-api-doc/

今回は先程設定した事業所情報を取得してみます。

まずは、テーブルとレイアウトを作成します。
事業所テーブル

事業所レイアウト


続いてMFクラウドから事業所情報を取得するスクリプトを作成します。
4行目に、事業所を取得するURLを記入
5行目に、cURLオプションを設定(アクセストークン等)
6行目が、実際にデータ(json)を取得するコマンドになります。

8行目からは6行目で取得したjsonデータをJSONGetElement関数を使用して各フィールドに設定していきます。

スクリプトはこれで完了です。


作成したスクリプトをレイアウト上の事業所取得ボタンに割当ます。



5.実際に取得してみる。

アクセストークンにMFクラウド請求書で発行したアクセストークンを入力

事業所取得ボタンを押すと・・・

MFクラウド請求書で設定した事業所情報が取得出来ました。


次回は、取引先関連と連携してみます。



2018年2月14日水曜日

小学生向けロボットプログラミング教室を終えて

昨年末、ITマスターとしての初仕事として京都府宇治市の小学校で6年生向けにロボットプログラミングの講師を勤めさせて頂きました。




 ITマスターとは、以下のような資格です。

 日本の労働生産性を向上させるためには、労働者一人ひとりが情報技術を有効に活用できることが重要です。そのためには、小・中・高の若年世代から情報技術に慣れ親しみ、使いこなせる能力を身につけることのできる環境整備が必要となります。
こうした中、厚生労働省では「若年技能者人材育成支援等事業」において、情報技術関連の優れた技能を持つ技能者「ITマスター」を学校等へ派遣する取組を平成28年度より開始しました。
 ITリテラシーの強化や、将来のIT人材育成に向けて、小学生から高校生にかけて段階的に情報技術に関する興味を喚起するとともに、情報技術を使いこなす職業能力を付与するため、派遣されたITマスターが講習等を実施します。 
https://www.monozukuri-meister.javada.or.jp/mm/mm/contents/shokai/it-index.html/index.html より






昨年、ご縁がありましてこのITマスターとして認定して頂きその初仕事が小学校でのロボットプログラミング教室の講師です。

実際の内容は、身長58cmの人間型ロボットNAOをタブレット端末からプログラミングを介して操作させる授業です。そのプログラミングは子供向けプログラミング言語スクラッチの様なインターフェイスを使ったプログラミングです。

NAO
https://www.ald.softbankrobotics.com/ja/%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AA%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88/nao

スクラッチ
https://ja.wikipedia.org/wiki/Scratch_(%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E8%A8%80%E8%AA%9E)

プログラミングの内容としては、条件分岐や繰返し処理等、プログラミングの基本事項使って解説しながら日常の会話のパターンを例示にロボットNAOを会話をしていくという内容です。最終課題は、担任の先生にこのロボットを買ってもらう為のセールス文句を組んでいくグループ課題です。この課題がとても面白く子供ならではの発想が私もとても勉強になりました。




普段、大人向けにセミナー講師等をしている自分にとってはとても発見が多く非常に勉強になりました。伝わる前提で何気なく使っている言葉も当然使えまえん。よって代替の言葉を選んで分かりやすく伝えるという事がとても難しい!つくづくボキャブラリーの無さを嘆きます。逆に、普段の会話も専門用語ばかりを羅列しているのではと改めて気づきを得ました。

そして何よりも子供達と同じ空間時間を共有体験出来たことはとても新鮮で自身の気持ちのリフレッシュになりました。

これからプログラミングが必須の授業になる様ですので少しでもこのような形で社会貢献出来たらと思う次第でございます。

2017年12月20日水曜日

第4次産業革命とAI

最近AI(人口知能)というキーワードを各種メディアで聞かない見ない日は無いくらいAIという言葉がバスっているように感じます。果たしてAIはそんなに万能なのか、我々の仕事を奪うのか、そんな疑問を解消すべく先日AI研修に行って参りました。そちらの内容を元にAIについて少しばかり語ります。

1.第4次産業革命



「第4次産業革命」として経済産業省が今の時代を捉えております。上図にあるように、今まで通りの現状ルートではジリ貧になり、世界のリーダーになる大きな分岐点であると捉えております。様々なデータから、AIとIoTを利用して産業に革命を起こす現在は分岐点だと言うことです。

詳しくはコチラ http://www.meti.go.jp/main/60sec/2016/20160729001.html



2.AIの分類

では、AIは何が出来るのでしょうか?
現時点において、大きく2つに分けることが出来ます。

  • 強い人口知能 ・・・ 人間の脳をシュミレート・ドラえもん等
  • 弱い人工知能 ・・・ 特定分野で優れた知能を持つ・チェスマシン等
SF映画的なイメージの人口知能が強い人口知能で、現在人口知能と言われている大半が弱い人口知能です。例えば、チェスマシンや将棋マシンです。

では、どのように実務で利用しているのでしょうか?


3.AIの実務利用例

よく見る一つが画像認識です。スマホ等に保存している写真に写っている顔を自動的に分類してくれているサービス等を見たことがあるかと思います。


今使えるAIの汎用的なサービスはこのように画像の意味を認識できるになっております。例えば今までのコンピュータで犬と猫の写真を見分けるプログラムを開発するには、犬と猫の定義をしなければなりません。犬の特徴は何々で猫の特徴は何々で・・・犬と猫の仕様書を書かなければなりません。しかし、そのような仕様書を書くことは現実的には不可能でしょう。
そこでAIでは、大量の犬の画像、大量の猫の画像を学習して、統計的にこの場合は犬と判定します。100%犬であるとの答えは無いのですが、確立として導き出しております。

しかしながらその確立は人間の画像認識能力よるも優れており犬と猫の区別は今ではAIの方が優れているのが現状です。

これらを応用して、品質検査での利用や医療現場・工事現場等・・・画像認識が必要な現場では大活躍しております。

農家でのきゅうり判別の例
https://www.youtube.com/watch?v=4HCE1P-m1l8&feature=youtu.be

上記例は個人で開発されているそうです。開発に当ってのコストもそんなに掛かりません。アイデア次第で色々活用できそうです。

続きはまたの機会に・・・







2017年10月20日金曜日

弊社開発ルート営業向けアプリのご紹介

来週の10月23日〜25日で開催される、FileMakerカンファレンス2017に弊社開発のカスタムApp 「Route Master」を展示致します。



弊社開発のカスタムApp「Route Master」は、ルート営業・配送業務で課題となっていた様々な課題を解決致します。



紙伝票を電子伝票に
配送業務において納品伝票はとても大切な伝票です。ただ現場の状況によっては紙伝票では紛失したり、折れたり、傷んだりと保管するのが大変な場合があります。また大量な伝票を持っている場合、検索も大変です。これらの紙伝票の課題を電子伝票にする事で解決出来ます。


電子伝票でコスト削減
紙伝票を電子伝票にする事で、大きくコストが削減出来ます。仮に紙伝票の印刷コストを50円(ドットプリンタ・複写専用伝票)とした場合、1ヶ月での発行伝票が5000枚の場合、1ヶ月で250,000のコスト削減に繋がります。また直接的なコストだけでなく、印刷を発行している間の時間も削減出来ます。



生産性が大きく向上
電子伝票にすることで、業務フローが大きく変わります。紙伝票を見ながら売上データとして再入力等をしている処理等がある場合、その業務をカットできます。その後の請求・入金業務まで一括したデータの流れで処理が可能で、正確性・人の手間を大きく改善致します。


お客様への迅速な対応
電子伝票ならではの、伝票即時変更が可能です。例えば、本部スタッフがお客様から注文を頂きその内容を現場の伝票に即座に反映する事が可能です。今までの伝票ルールを大きく変更でき、顧客満足を高める事が可能です。



現場の動きが一目瞭然
iPadのGPS機能を利用して現場スタッフがいつどこでなにをしているかの確認が可能です。今までブラックボックスだった現場スタッフの動きを可視化してより生産性の高いルートの再考のヒントを発見出来ます。




まだまだ機能は沢山あります。




もしお時間のご都合許すようでしたら是非ともお立ち寄り下さい。


2017年8月17日木曜日

FileMaker Cloud とは?

先月、「FileMaker Cloud」がリリースされました。今回は「FileMaker Cloud」についてご紹介致します。


簡単に申しますと、「FileMaker Cloud」は、アマゾンのAmazon Web Services (AWS)を利用したクラウドサービスです。AWS Marketplaceを通じて提供されるサービスで、簡単に導入が出来ます。


1.低い初期費用
FileMakerで作ったファイルを共有するには、FileMakerServerを利用する事が多々あります。(Server無しでも5台まで共有可能)その際には、WindowsServer等のサーバーを構築する必要がありました。またクラウド上(主にPaas等)で展開するにも、仮想サーバー等をセットアップする必要がありました。

「FileMakerCloud」を利用するとそれらサーバーセットアップに必要なコストが不要になります。初期費用及びサーバーを維持管理するコストが大幅に削減出来ます。これらは大変なメリットになります。今まで、サーバー利用を考えていたがコストが合わず見送っていた方には朗報です。



2.ネットワークセキュリティを向上
暗号化通信(SSL)も簡単にセットアップ出来ます。自前で用意したサーバーの場合は、SSLのセットアップもそれなりの知識が必要でSSL無しで通信しているシステムも多くあります。「FileMakerCloud」を利用するとSSLが簡単にセットアップ出来ますので容易にセキュリティの高いシステムを構築する事が可能になります。当然ながら物理的なセキュリティは心配不要です。


3.FileMakerServerとは少し違うので注意
簡単に導入出来るとはいえ、FileMaker Serverとは少し違う点があります。
・カスタムWeb公開等は利用出来ない。
・サーバー側でスクリプトのスケジュールは出来ない
・管理画面が英語のみ
上記が大きく違う点になります。


今回は簡単なご紹介ですが、より詳細な内容を「FileMaker Cloudを構築してみよう」と題して2017年9月22日にFileMaker WorkShop を開催致します。
http://peatix.com/event/291690

是非、ご参加下さい!


2017年6月21日水曜日

FileMaker 同期モデル

ここ最近、FileMaker Go を使用したFileMakerの開発に没頭しておりました。今回のプロジェクトは、伝票のペーパレース化を狙ったカスタムAppです。

概要は、ルート営業マンが今までの紙伝票の代わりにiPadを利用して電子サインを貰いモバイルプリンターで納品書を発行、その結果を本部に返すという流れです。

そこで大活躍するのが、FileMakerの同期モデルです。以前にもいくつか同期モデルを開発しておりましたが、改めて勉強を兼ねて色々復習しました。そこで同期モデルが勉強できるサイト等をご紹介致します。

まずはオフィシャルのガイドです。
http://fmdl.filemaker.com/kk/ios/docs/FileMaker_Sync_Guide_JP.pdf
最終的には、この手本に習って作るのが最適かと思います。中間ファイルを利用するのがやはり最適だと考えます。

次に、FileMakerカンファレンスから同期に関する動画です。

FileMaker Go と FileMaker Serverの同期のベスト・プラクティス
https://www.youtube.com/watch?v=GYXYZVx-nlw
こちらで同期の考え方を大きく学べます。

さらにこちら
同期におけるインポート/エクスポートの済みフラグの付け方
https://www.youtube.com/watch?v=awAk0C1wOAU
個人的にはこの手本は非常に勉強になりました。


そして書籍です。
https://www.amazon.co.jp/FileMaker-Pro-%E9%96%8B%E7%99%BA%E9%81%8B%E7%94%A8%E8%AC%9B%E5%BA%A7-%E7%AC%AC2%E7%89%88-%E9%AB%98%E5%B2%A1/dp/4274218015/ref=pd_lpo_sbs_14_img_0?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=BBSVZAQ2E5FJGYDQNZDK
こちらも同期について色々記載があります。

GitHubにもFileMaker の同期サンプルがあります。
https://github.com/Genecom/FMProSync2/

こちらも使用してみました。非常に手軽に簡単に同期モデルが作成出来ました。


最後に、プラグイン。
ミラーシンク
https://splash.jp/store/mirrorsync/

こちらも設定をして行くだけで簡単に同期モデルが作成出来ました。

最終的には、FileMakerの同期ガイドにしたがって中間ファイルを利用したモデルを採用しました。以前もこれで作成してスムーズに動いていたのでそのまま流用したというのが正直なところですが、最新のiPadを利用して同期させると以前よりかなりスムーズ。やはりマシンパワーにも左右されますね。



2017年5月23日火曜日

FileMaker WorkShop 開催

2017年5月10日に FileMakerの新たしいバージョン 16 が発売されました。それを機に京都で6月16日(金)にFileMakerWorkShop を開催致します。WorkShopの前フリとして、新バージョンの機能について簡単に少しご紹介致します。

FileMaker16
アマゾン


1.Windows OS でのウインドウ制御の変更
 今まではWindowsではアプリケーションが制御する範囲内でのウインドウ制御でした。それがバージョン16からは、OSレベルでのウインドウ制御が可能になりました。

以前のバージョン

バージョン16

ウインドウの任意の位置に配置出来ますので、Windowsでの操作性が一段と向上致します。


2.カード型ウインドウ

開くもとのレイアウトを透過させ、ウインドウの枠等が無いウインドウが使えるようになりました。良くあるWEBアプリケーションのようなデザインを使う事ができます!

3.FileMaker Server でのPDFサポート
今までFileMaker ServerでPDFを作成することが困難でした。それがバージョン16からサーバー上及びWebDirectでも作成可能になりました。これによってあらゆるシーンでPDF作成が可能になりました。


これ以上にも多数ございます。是非WorkShopにご参加下さい!