今年もFileMakerカンファレンスに参加してきました。今年で発売されてから30年というとても歴史あるソフトウェアです。その歴史に裏付けされるようにFileMakerは枯れるどころか更なる進化を遂げてており今後の展開も楽しみなソフトウェアです。そこで改めて弊社がFileMakerでの受託開発を行っているのかを記載したいと思います。
1.なぜFileMakerで開発を行うことになったのか?
数年前、スマートデバイス等の普及でモバイル環境でのシステム利用ニーズが高まってきました。弊社もWebアプリを開発していましたので当然モバイルに対応したシステム作りを行うことになりました。そんな中でFIleMakerGoでのソリューション事例に出会う事がありました。FileMakerはユーザーとしてVer4の頃から使っておりましたのでその存在は知っていたつもりでしたがiPad上で動く事を知らずそれに衝撃を受けました。そのソリューションは基幹システムのデータをFileMakerGoに取り込み、外出先で利用し現場で情報を入力して持ち帰るシステムでした。また、iPadの特性を活かして画面上でサインをする仕組みも取り入れられいました。それをとても短期間で開発したと聞きました。同じような事をWebアプリ等で開発した場合の工数を考えるとその差は歴然でした。システム開発における要件定義において短期間で開発できるというのはとても大事な事であり、また仕様変更も迅速に出来る事はとても大きなポイントでした。また、モバイルでの利用においてもスピーディーに展開できる点も大きなポイントでした。これらのように「高速開発」「モバイル対応」「仕様変更の容易さ」という点で本格的にFileMakerビジネスに取り組むようになりました。
2.FileMakerって何ができるの?
正直、何でもできます(笑)当然、得意不得意な事はありますが様々な業務課題や経営課題を解決できるとても優れたツールです。例えばエクセルで見積書を作成されている場合、年月日ごと、お客様毎にファイルやシートを分けたりして膨大なエクセルファイルが出来てしまい、管理や検索が大変になるシチュエーションをお見かけする事があります。それをFileMakerで作成した場合、それら膨大なエクセルファイルを一つのファイルにまとめられます。何故か?FIleMakerはデータベースであり、エクセルのような表計算とは違って、データを溜めていく事に長けています。またデータを溜めるだけでなくエクセルのような計算式や関数を使って色々な事を自動化させて様々な形式のレポートを出力させる事が出来ます。またFIleMakerは検索も容易です。何かキーワードがあればそれを手がかかりにデータを検索して表示させます。このように、FileMakerは「データを溜める」「データを検索する」「データを加工する」これらの事が容易にできるソフトウェアです。
3.ユーザーにとって何が良いのか?
近年、ソフトウェア開発の世界は大きく変わろうとしております。従来型のソフトウェア開発アプローチで色々な事をヒアリングして要求定義を行い仕様書を固めます。しかしながらソフトウェア開発が完了して納品をさせて頂くと、意外とあの機能は要らなくなった、結局使わない等・・・実装した機能全てを使わない事が良くあります。また、納品後にお客様の様々なビジネス上の課題が発生して修正等の依頼も良くあります。そこでここ近年アジャイル開発という手法が注目されソフトウェア開発手法が変化してきております。そのアジャイル開発とFileMakerは非常に親和性があると弊社は認識しております。アジャイル開発とは簡単に言いますと開発対象を細かく機能毎に分けてそれらを仕様作成→開発→テスト等のサイクルを反復してリスクを最小化させていく手法です。本当に必要な機能を迅速に実装してご利用頂き更なる修正や機能追加を随時行う事で無駄な開発や機能を省き開発コストを削減出来ます。またFileMakerは習得が容易で、我々の様な開発会社に頼まずとも自社内でも開発出来ます。自社内で開発することは迅速な対応、コスト削減、利用者=開発者というスピードあるビジネス展開においては非常にメリットがあります。このようにFikeMakerを使う事でユーザーにとって「低コスト開発」「様々な課題への迅速対応」がメリットになると考えます。
また次回に続きます。
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