2016年9月8日木曜日

中小企業白書から読み解くIT活用

2016年版中小企業白書に触れる機会があり、稼げる中小企業の取組が紹介されておりました。それには大きく3つ紹介されいます。

  1. 生産性向上のためのIT活用
  2. 売上拡大のための海外展開
  3. 稼ぐ力を支えるリスクマネジメント
中小企業・小規模事業者の景況が緩やかな回復基調にあるものの、国内市場の縮小・人材不足・設備の老朽化など、様々な環境変化や課題が顕在化しております。
そんな中でも稼げる中小企業と稼げない中小企業の差は「生産性向上のためのIT活用」にあるようです。


では、IT活用を促進させれば稼げるようになるのではという解に導かれるのですが、IT活用に対して様々な課題があるようです。

■IT投資を行わない理由
IT投資を行わない理由として、「ITを導入できる人材がいない」に代表されるようにITに精通した人材不足が主な原因のようです。これら人材不足を解消する事がIT投資を促進させ稼げる企業へと変革できる第一歩かと考えます。弊社の様な、ITベンダーが多様な企業様のIT担当者としての代わりになれるようにすることが今後の中小企業を支えると言っても過言ではないかと思われます。

■IT投資の効果
IT投資を行ったとして、その効果は高収益企業と低収益企業での差はどうでしょうか?
高収益企業は攻めのIT投資で大きな効果を得ているようです。
ここでいう攻めのIT投資とは、営業力・販売力の強化等であり、業務効率やコスト削減といった守りのIT投資とは違います。弊社の事例でもモバイルを使った営業支援システムやWEBプロモーション等を展開することが多くなってきております。

■IT導入を収益拡大につなげるための取組
さらに、稼げる企業はIT導入に伴い、従業員とのコミュニケーションをとり業務プロセスの見直し等を行っている割合が多いようです。既存の業務の流れをIT化するのではなく、業務の流れを見直すと同時に、IT導入をトリガーに業務プロセスや社内ルールを新たに作成していると考えます。弊社もシステム導入に当り、業務プロセスの見直しからお手伝いすることも増えてきております。

IT活用をする事で収益性が改善する事例も多々ある中、未だ足踏み状態で課題を抱えている企業様も多いかと思われます。ITという側面から中小企業の皆さまをサポートする事が我々の大きな社会的ミッションだと再認識させられました。