2016年1月4日月曜日

FileMakerで出来ること その②

前回に引き続き、FikeMakerで出来ることと題して色々書いてみます。

前回は、
1.なぜ東洋がFileMakerで開発を行うことになったのか?という点では
  「高速開発」「モバイル対応」「仕様変更の容易さ」等が優位性ポイントとお伝え致しました。

2.FileMakerって何が出来るの?という点では
  「データを溜める」「データを検索する」「データを加工する」等のデータベースならではの優位性をお伝え致しました。

3.ユーザーにとって何が良いのか?という点では
  「低コスト開発」「様々な課題への迅速対応」等の開発スピードやコスト優位性をお伝え致しました。

今回は、
4.モバイルを使ってFileMakerでどんな事が出来るの?
5.WEBと連携出来るの?
6.クラウド環境で使えるの?

という点からFileMakerの優位性を書いてみます。

4.モバイルを使ってFileMakerでどんな事が出来るの?
  モバイル機器、スマホやタブレットに対応しているFileMakerは特に今までパソコンの前でしか出来ないとういう制約を無くせます。またスマホやタブレットでの操作は、パソコンのようなキーボード入力だけで無く指でタッチする操作が可能ですので、パソコンが苦手な方でも操作が容易です。また、カメラやビデオ、手書きサイン、音声入力等、モバイル機器に付属の機能を使う事も可能です。こういった機能やパソコンでしかという制約が無くなる事で、利用可能性が大きく広がりました。今まで外出先や現場で日報や伝票等を紙に書き込んで運用されている場合、それらをFileMakerに作り替えて紙を大幅に削減でき、コスト削減に繋がります。また、それら日報や伝票を事務所に持ち帰って改めてパソコン等に入力されている場合も、直接タブレット上で入力してそれがデータになりますので、事務所での入力作業自体が無くなります。当然、パソコンが苦手な方にも入力は簡単です。さらに、IOS専用アプリのFileMakerGoを使うことで、サーバーと直接オンラインで繋がっていなくてもオフラインで利用することも可能です。つまり、ネットワーク環境が整備されていない状況下においてもシステムを使い続ける事が可能です。電波の弱い箇所、山奥や地下室等でもシステムが使えます。またモバイルに特化した開発環境が整っておりますのでモバイル用にわざわざ作り直す事もありません。「モバイルを使って現場や外出先でのIT化を容易に実現」出来ます。


5.WEBと連携出来るの?
 様々な形で連携が可能です。代表的な機能に、WebDirectという機能があります。FileMakerの展開方法として、一般的には各パソコンにFileMakerそのものをインストールして利用する形があります。機能としはフル機能が使えますがインストール作業やアップデート作業等、利用する端末台数が増えると展開作業にコストが掛かります。しかしながらWebDirectでは、ウェブブラウザを介してFileMakerを利用する事が可能です。この機能を利用する事で、展開作業に掛かるコストが大幅に削減でき、さらにウェブブラウザが利用可能な端末ならばどんな端末でもFileMakerで作成したシステムが利用可能になります。
もう一つカスタムWEB公開という機能があります。これは、PHP等のWEBの技術を利用して通常のWEBアプリケーションと同様に動作します。WEBの知識・技術が必要になりますが、一般ユーザー向けにはWEBでの利用、スタッフ部門ではFileMakerを利用して管理するシステム等が構築できます。例えば商品検索システム等で、営業社員がWEB上で商品検索し、その商品データを登録・削除のメンテナンスをスタッフ側はFileMakerで行えます。またカスタムWEB公開はライセンス数はカウントされないのも大きなメリットです。
様々な形でWEBと連携する事が可能であり、「WEBアプリケーションを高速開発」出来ます。


6.クラウド環境で使えるの?
SaaSのようにFileMakerServerサービスのみの利用は現時点では存在しておりませんが、IaaS・PaaSといったクラウドサービス上では動作致します。一般的には、FileMakerServerを動作させる為には、WindowsServerのようなサーバーOS上で動かす事が必要で、サーバー機器を導入する事が多いです。しかしながら、サーバー機器を導入し維持管理していくには、初期導入費用、保守運用費用等、大きなコストが掛かります。クラウドサービスを利用すると、これらコストが大幅に削減出来ます。その上でクラウドの利点を活かしたリソース拡張やネットワーク拡大等を利用出来るので、ビジネスの成長に合わせたシステム拡張が容易です。FileMakerをクラウド上で展開することで、「ハードウェアに依存しないソフトウェア開発」が行えます。

今後は、より具体的な内容をお伝えできたらと思っております。